初めて会ったのは東京駅だった。
抜けるような青い空で、東京駅の駅舎が美しく、それだけで清々しい気持ちになっていた。
わたしの前に現れたくまさんは…
ちょっと想像とは違ってた 笑笑
でも、隣をしばらく歩いていると、
いつものおしゃべりに戻って少し心地よかったのを覚えてる。
皇居ランナーだった頃の話、お堀の白鳥の話とかしてくれてたっけな。
しばらくお散歩してから、ロブションのカフェを見つけて入った。そこで大のパン好きなわたしのテンションがだだ上がり 笑。
髪をまとめて「ちょっとわたし本気出します」って言ってパンを選んだときに、彼のスイッチが入ったんだって、後から聞いた。
わたしはただ美味しいパンとコーヒーが大好きで嬉しくなってただけなんだけど、いろんな偶然が重なって今がある。
それから、その日わたしが行く予定だった職場の食事会の場所まで、納車されたばかりの車で送り届けてくれたんだったな。
「まだ誰もここに乗っていないんだよ、azuちゃんが初めてだよ」って言うから、
緊張して助手席に乗せてもらったけど、とにかく沈黙の時間なんてなくて、車好きなだけあって運転も丁寧で、あっという間に目的地に着いちゃった。
降りるときに、わたしが頭をぶつけたら、すぐに庇ってくれてびっくりした。そして、なぜか握手を求められて握手してバイバイした。
でも、まだこのときのわたしは
「お茶のみ友だちみたいになれたらとても嬉しいけど、あくまでもプラトニックで、わたしは恋人同士のようなお付き合いはできません。」とか平然と言ってたっけ 笑
今ではすっかり大好きになっちゃってるくせにね。