Precious moments

人生にやってくる予想外の出会いや出来事。婚外恋愛の軌跡。

奇跡は起こった②

わたしが見つけたイタリアンのお店は、

高層階の窓際、ワンドリンク付きのコースで有名ホテルの割にはリーズナブルだけど、それでも小心者のわたしがお願いするには清水の舞台から飛び降りる気持ちだった。


いいよって言ってくれるかな?びっくりしちゃうかなぁ?と心配しながら開いたラインのお返事には、


「お誕生日なんだから、フレンチにしようよ!メニューを見てもこっちの方が美味しそうだし!」とわたしが提案した倍額くらいのコースが送られてきていた。。そのホテルのメインダイニングでもあるフレンチレストランはミシュランの星も取っていて、お高いのでわたしは中身も見ずにスルーしてたのに。


フレンチのフルコースなんてこれまた10年は食べてない…。この10年は毎日仕事から帰っておみそ汁と煮物、炒め物など普通の家庭料理をバタバタと作り食べてきた。それはそれでいいのだけど。


「えぇーーー!?本当にいいのー??」

泣きそうなくらいの最高のプレゼントだよ、ありがとう!!こういうの、人生で一度はやってみたかったの❤︎もう3年くらい何もいらないよ!でも、着ていく服あるー 笑?髪型どうするのー笑?


「失礼だなー 笑!俺は本気出せばオシャレなんだよ?(自分で言う人はだいたい怪しい 笑)ドレスコード調べておいてねって。


そんなこんなで、さらりとフレンチレストランを予約してくれた。それがお誕生日の4日前のこと。


よーぉし、久しぶりにわたしもおしゃれしよう❤︎靴やアクセサリーを選んだりコーディネートをあれこれ考えたりする時間も楽しくて、夜な夜なヘアメイクの練習したりして 笑


そして前日になって、くまさんちの家族も1泊で出かけることが分かったの!

こんな偶然、信じられないね〜!夜もずっと一緒にいられるよ。泊まれるよ!って。


お誕生日当日に一緒に食事できるだけでも奇跡なのに、お泊まりできちゃうなんて!

申し合わせたようにできすぎたシチュエーションに怖くなるほどだった。


そして、ついにやってきた当日。



奇跡は起こった③につづく

奇跡は起こった!

追憶は一旦止めて、

書きたかったこの奇跡を先に書いておく!


これが書きたくてブログ再開を決意したと言ってもいいくらいな出来事!


長くなりそう…笑笑


婚外恋愛する上での切ない暗黙の了解は、

誕生日やクリスマスなどのイベントを一緒に過ごせないこと。これは切ない。


でも、こんなに奇跡が重なっていいの?ってくらいな日がわたしのお誕生日にやってきたのだ!神さまはいるの?って思っちゃうくらいの!


奇跡①夫は出張が入った→わたしの誕生会(家族でケーキを食べる)を2日後にずらすことに→子どもは自ら祖父母宅へお泊りに=誕生日当日フリー!!


奇跡②くまさんのお家でもわたしのお誕生日の日1泊だけ、なぜか母子で旅行に行くことが決まりなんと彼もフリー!!


奇跡③とはいっても二人とも仕事なので会えるのは夜遅く(くまさんの仕事は通常夜遅くまでかかる)なはずだったのが、午前中に過去最高の営業成績を上げ、午後お仕事しなくて良いという事態に!!


そんなことってありますか!?

って思っちゃうよ。

年に一度の誕生日の夜にお互いの家族がたまたまいないなんて、どんな確率なんだろ。


そして、人生で経験したことのない夢のようなお誕生日になったのです。


最近、若年性認知症の発症を真剣に心配しちゃうほど物忘れが激しいわたしだから、覚えているうちに書いておかないと。


1ヶ月くらい前から、お誕生日に何が欲しい〜?って聞いてくれてて、わたしはニヤニヤしながらやっぱりネックレスとかブレスレットとか身に付けるものがいいなー♪なんて言ってた。


今までのわたしなら、ううん、何もいらないよ。とか言ってたと思う。でもこのきっと最初で最後の婚外恋愛では素直になるって決めたから勇気を出していろいろ答えてた。


そんな話をしてた頃、まずわたしが当日夜フリーになれることが判明した。そしたらくまさんが、じゃぁごはん食べに行こうよ!お寿司でも焼き肉でもホテルのディナーでもいいよって。

ホテルのディナー✨そのワードがぐっときた。


ホテルのディナー!一度はやってみたい憧れのシチュエーション!でも…

くまさんはそういうタイプじゃない 泣

まず、いつもすごーくカジュアルで、きちんとした格好を見たことがない 爆

テーブルマナーを知ってるのかどうか…(失礼 笑) それより何より、彼が楽しめなかったら意味がないし。

とかいろいろ考えながらも、こんなチャンスもうないかもしれないから!と思いきってホテルのディナーがいい!と言ってみた。


言ってはみたけど一応確認もした。でも一緒に楽しめないと意味がないから、どうかな?ホテルでもあなたは楽しめそう?って。

「azuはずいぶん俺の評価が低いんだなぁ、全然大丈夫だよ、僕はジェントルマンなんだよ 笑?」って答えてたけど、正直半信半疑で心配もあった 笑


でも、この際決行しちゃおう!!とワクワクしながらいろいろ検索した。やっぱり正直、リッツカールトンとか、ウェスティンホテル東京とか憧れのホテルで一度はお食事をしてみたい❤︎でも、そんなに値の張るところはお願いするのも気がひけるし、でも、でも…

と、わたしなりにこのくらいなら思いきって甘えてもいいかなというそれでも比較的リーズナブルなイタリアンのレストランを見つけて提案した。大丈夫かな、大丈夫かなぁといろいろ心配しながら 笑


翌朝、ラインに来てたお返事にびっくり!


奇跡は起こった②につづく

追憶③

それからも変わらず、時間が許せば電話して、いろいろおしゃべりしてた。

とにかく一緒に話していて心地がいい。

次から次へと話したいことが出てきちゃって時間がいくらあっても足りないほど。


そんな中、初めて会ってから1週間くらい経った日に、

正式な僕のセカンドパートナーになってください!って言われた。

もともとお茶のみ友だちの枠で考えてたから正式もなにも、、と思ったけど、

「こういうことはきちんとしたいから、気持ちは大事でしょう?」って。

セカンドパートナーが欲しかったわたしなのでもちろんOKしたけれど…

ここから、くまさんの路線をひた走ることになるんだよね。。


それからというもの、会話の中でわたしのことを「カノジョ」と呼ぶようになったりして、その度にわたしは、違うでしょー!!って否定しつつもちょっとお腹の下の方がくすぐったかった。


このころ、お互い既婚者だからそうそう会えないけど、月に一度くらいは会ってお茶したり、季節の感じられる場所でお散歩したりしようねと話していた。ちょうど桜の時期にさしかかって、2回目はお堀の桜を見に行こうとその最寄駅で待ち合わせた。

まだ1分か2分咲きくらいの咲き始めだったけど、人出もその分少なくて良かった。

植物が好きなわたしは桜の木の下に広がっていたクリスマスローズの群生に感激してしゃがみこんで見ていた時だった。

隣でしゃがんでたくまさんが、突然わたしの手を取って繋いだ。

「!!!」

予想外の出来事にひっくり返りそうになるのを引っ張り上げられて、当たり前のようにわたしの手を引いて歩き始める。

手を繋ぐなんて10年はしてない行為だったから、恥ずかしくて振り払おうとしたけどしっかり握られてて離れないし…

神社の方に歩きながら、ギャーピー言うわたしを楽しむようにスタスタ歩くくまさん。

手だけ前に持っていかれながら、身体は後ろをよろよろついていくわたし。

周りから見たら滑稽だっただろうなぁ 汗。


でも、まぁこのくらいならいっか!と思ったのも事実。楽しかったんだもん 笑

プラトニックではあるわけだし。


そしてこういう強引さは今も変わらず…なんですけどね。でも、そもそもこの強引さがなければ発展しなかったであろうから、今となってはいいのだけども。。