Precious moments

人生にやってくる予想外の出会いや出来事。婚外恋愛の軌跡。

壊れちゃうかな

くまさんと冬のデートをした。

手をつないでクリスマスマーケットを見て歩いてとっても楽しくて。


港に入ってきた船を見て、

カフェクルーズだって!乗ろうか♪

って誘ってくれて。

結局、その便が最終で乗れなかったけど、

楽しそうだから今度乗ろうねって言って。

寒かったから、建物の中に入ってまた雑貨を見たりして、いつも通りな楽しい時間。


そのあと。

「話があるんでしょう?なんでも言ってごらんよ。」って切り出すから。


話した。

すべて。

思ってること全部。

話しながらやっぱり涙が出てきちゃって。

泣きながら話した。

でもがんばって心にモヤモヤを残さないように話した。


内容は前回書いたもの。

あなたといることが大切になりすぎて、わたしにとって思いが強くなりすぎて、あなたが奥さんのいる家に帰っていくのが耐え難いこと。

わたしはこの先ずっとこのポジションでいることはできないと思っていること。

好きになったら、本気で好きになったら、一緒に生きたい。

このままじゃ、あなたが死んでもわたしになんの連絡もなければ何もできない。病気になっても同じ。

そんなの、初めから分かっていたことだけど、

こんなにあなたのことが大事になって好きになると思わなかった。婚外恋愛なんてするつもりじゃなかったけど、やっぱりわたしには向いていないんだ。そんなに要領よくできない。

割り切ってなんてできない。


くまさんは全部聞いてくれて頷いていた。


答えは…

もちろん一緒になれたらと思うことはある。

どんなに幸せだろうとも思う。

でもこの話はあと2,3年後にまたしたい。

azuがそこまで思う気持ちと確かに少し違いがあるのかもしれない。

この先俺もどうしてもazuと結婚したくなることがあるかもしれない。

本当は奥さんから別れを切り出してくれたらと思う。

でも、奥さんに対して俺がいなくなって大丈夫なのかという思いもある。

奥さんとは長年のわだかまりがあり、それが今後溶けることはないだろう。息子も社会人になったがまだまだ親を頼ってくる。


分かってるよ。

最初の始まりがそうだったもんね。

家族は家族。

それとは別に大切な存在でありたい。


でも、ここまできたら、

わたしにはそれがもう限界になった。


コソコソするのも嫌で胸を張っていたい。


ほらね、婚外恋愛なんてできる器じゃないんだ。


「それで、azuは俺と別れられるの?」

「俺は別れないよ、ぜったい別れない!知ってた?双方の合意がなければ別れられないんだからねっ(笑)」


書くと深刻な雰囲気だけど、実際はもっと軽い雰囲気で話していた。


そのあと普通に仲良しもした。

くまさんの腕に抱かれていろんな話もした。

温かくて、可笑しくて。とんでもなく心地よい。

でも同時に切なくて泣きそうだった。






これから、どうしよう。

気持ちに自動的にブレーキがかかる。

時間ができても電話しない。

アルバムを見て泣きそうになる。


どうしよう。どうしよう。

ぎゅってするためだけに。

最近、

予想はしていたけれど、

オーバーワークなわたし。

ダブルワーク始めちゃってから、

不整脈がよく出るようになって。。

これはいつもキャパオーバーなことになると、

わたしが無意識でも、身体が発するサインなので(^_^;)、まずいなぁと思っていた。

でも、始めたばかりですすぐにやめるわけににもいかないし。。


そんななのに、なかなかくまさんとも会えず。

だんだん、心のバランスが崩れそうになってきていた。


昨日の夜、寝付いたのに1時間もたたずに目が覚めちゃって、なんだか、心が穏やかでない。

ザワザワザワザワ。


くまさんにそうメールするとすぐに返ってきた。


「どんな感じなの?」


疲れてるのに目が冴えちゃって、心がザワザワする。

しばらくくまさんと話して、やっぱりダブルワークは無理せずやめる方向がいいということになった。

「大丈夫だよ、そのぶんくらいなら俺が養うよ♪」なんて言ってくれるけど。


養うって…(^_^;)

複雑な思いになる。


もう、一人でいろんなことを回していくのが精いっぱいで。

くまさんといる時間、触れ合って安心する時間が心の栄養になってるんだなぁって、つくづく思わされた。パツパツな生活で彼にずっと会えないと壊れてしまいそう。


「明日行こうか〜?仕事早くあがるから。

ハグだけでもしにいこうかー?」


来てほしい(T_T)

でも。平日は無理。母だから。

そう言うと、


「じゃ、azuの仕事終わりに時間合わせてちょっと行くよ。それならどう?」


…(T_T)

それなら。

ほんの5分か10分しか会えないかもだけど、

そのタイミングに合わせてくれたら。


うん。じゃ、来て…


「分かった!じゃ、明日○時に○○公園で。」


翌日も大きなお仕事があって、昼間はすっかりプライベートなことを忘れるくらいだけど、夕方になってふと思い出した。

そうだ、今日はくまさんに会えるんだ。

急に肩の力が抜けて、顔も緩む。


退社間際に頼まれそうになった仕事は断って、定時にあがり、公園まで走る!


くまさんがいる(涙)。

ちょうどその公園には屋内の待合室みたいなところがって、普段誰もいない。

雨も降っていたし、そこに入って。


わたしが話し始めるかってとこで、

とにかくぎゅーーーって。

とにかくとにかくぎゅーーーって。

涙が出そうになる。


座ってくまさんがいろいろ喋り始める。

こういうときもまったく気にせず普通の話(ガスストーブの話(^_^;))とかをいつもどおりにしてくれるんだけど、そんないつもな時間に癒やされる。


隣で肩に持たれながらくまさんの話をしばし聞いて。5分くらいで、もう行かないと…


行きたくない。足りない!


「珍しいね、azuがこんなにさみしんぼだなんてー明日も来ようか?」


そんなわけにはいかないよ。

でも、ありがとう。来てくれて。

ぎゅってするためだけに来てくれて。


元気が出たよ。






でも。

最近、気持ちが落ちている。


きっと、くまさんのことが好きで大切になりすぎて。

だって、優しくて愛情深くて。

一緒になれないのが辛くて仕方がない。

それならいっそやめてしまおうかって。

前のように幸せを幸せだけで喜んでいられなくなっちゃったわたしがいる。

その先に一緒になろうという共通の希望があるならがんばれる。

でも、くまさんがそう思ってないなら、いくら破綻してても家族を捨ててとはお願いできない。

でも、家族って、妻の立場は、あの紙切れの威力は強いから。


今度会ったら、話そうと思ってる。

どうやって話そうかな。

あなたのことが大事になりすぎて、好きになりすぎて、一緒になれないのが苦しすぎる。

困るだろうな。

とても困るだろうな。

「んー…でもこんなに好きなんだから仕方がないじゃないか」とか言いそう。

「先のことは誰にもわからない、今を積み重ねていくことが大事」とか言いそう。

やっぱり婚外恋愛なんてするものじゃないんだ。

今だけ良ければいい、そう考えられるのなら楽しいけど。


ネガティブなわたし。

聞いてみた!

もうすぐ今年も12月。

12月は週末もほとんど予定が埋まっていて、

くまさんと会えそうな日がない…

「えーー、、イルミネーション行かないのー?クリスマスデートしないのぉ?」

ってすねるくま(笑)。


でもきっと会えるよ!

いつもそうじゃない?ふとチャンスがやってきて会えちゃうから大丈夫♪

そんな話をしていた。


ある日、そんなちょっとしたチャンスが訪れた。

30分くらいなら会いにいける!

善は急げ(笑)!またびっくりさせちゃおう(^^)

走ってくまさんのところへ行った。


もう何回このパターンやってるだろう。

でも、その度に想定外に会えることに驚いて喜んでくれるから(*^^*)


その日も、

「azuーー!!どうしたのー?今日来てくれるなんて!」って満面の笑み。


わたしが、急に来られるようになったいきさつや、どんなに急いで走ってきたかを話し始めたら、

話してる最中なのに、お構いなしに

またわたしの耳のうしろあたりを両手で包んでキス…

ちょっと、、喋ってるのにー!!

うぐぐってなる(笑)

でも、くまさんはまったくお構いなし(^_^;)

ジタバタするのも一瞬で、すぐにあのキスの魔法にかけられてしまう…

終わろうとしても終わらない長いキス。


遠くなる意識の中で、ふとよぎった!

そうだ、いま聞いてみよう。

ここのお友だちが彼さんに聞いていたこと。

仲良しのときに何を思って考えてるかってこと!


仲良しのときに、かわいい、愛おしいと思うか、それともかわいいとか思うのは他のときで仲良しのときは違うのか。


くまさんは仲良しのときは何も喋らなくなるので、何を思ってるのか不思議だった。

「そうだ、聞いてみたいことがあったの。。。

あのね、仲良しのときはどんなこと考えたり思ったりしてるの?」

思い切って聞いてみると、すんなり答えが返ってきた。


「えーとね、いろいろだよ。いろんなことを思ったり考えたりする。結構忙しいよ(笑)」


えーー?そうなの?忙しいのー!?


「うん、まず可愛くて愛おしくてキスをする。キスをしてるときはその思いでいっぱいだけど、だんだん欲が出てきて、あなたをすべてが欲しくなる」

「そしたら、まずあなたを喜ばせたいなと思うからいろいろ考える、最後はもうひたすら自分のことしか考えてないかも(笑)」

「だから仲良しのときもいろいろ忙しくて大変なんだよ」


だそうな(^_^;)

なんだか、拍子抜け(笑)。


もっと、どっちかの答えが返ってくるのかと思ってたから。たとえば仲良しのときは気持ちいいという思いで、かわいいは普段のとき、とか、その逆とか。


あまりにすんなり答えが返ってきて、それが素直すぎて、そっか。って納得してしまった(笑)。

くまさんは仲良しのときもくるくるいろんなことを考えてるようです(^^)


でも、キスするときは可愛いって思ってくれてるんだー!って再確認すると、

「そりゃそうだよぉー!」


って、また口を塞がれて、

長いキスでふわっとさせられて、

少しぽーっとしたわたしに

「仲良し、する?」

っていうから、

慌てて「しないよ(笑)」って答えて(^^)

短い逢引を終えて帰ったのでした。


キスってなんなんだろー!?

不思議。