Precious moments

人生にやってくる予想外の出会いや出来事。婚外恋愛の軌跡。

すれ違い

週末の夜、急に会えそう!

しかもお泊りできそう!!

ってことになって、バタバタと動き始めていた。


くまさんちのお二人は旅行中で、

うちも二人とも家を空けることになり。


こんなチャンスめったにないよ!


お部屋を取って、朝まで一緒にいたいなって候補のお部屋をメールした。

そしたら、azu明日も一日動けるなら、

俺も仕事を振り替えるから朝から出かけようよ!って言ってくれて。


嬉しくなって、支度に勤しんでいた。

でも、主婦が週末の一日、家を空けるとなると、

いくら家族がいなくてもやっておくことが色々あって、

子どもの学用品の洗濯とか、部屋の掃除、片付けとか、持ちものだって慎重に選ばないといけないし。。

一生懸命やったけど、家を出られるころには思ったより遅い時間になってしまっていた。


そしたらくまさんから電話。


仕事も忙しかったみたいで、まだお仕事モードだったのもあり、

珍しくキツめの口調で、

「今から家を出るのー?遅くなるなら仕事の仕方も変えられたのに。時間が変わるときはちゃんとホウレンソウして!」


確かに、夕方ラインしたときは急ぐよー!って言ったけど、明日一日家をあけるためにはやらなきゃいけないこともたくさんあって…って言いながら


ちょうど玄関を出るときだったから、

今出たよー!ごめんね!

さっき、急ぐって言っちゃったもんねって、

なんとなく、ザワザワしながら歩き始めた。


するとくまさん、

「今からだと、何時ごろになるのー?」


んー、45分くらいかかるかなぁ。


「分かったー、じゃぁそのくらいなら待つよ…」


ちょっと冷たい口調…

一生懸命やったのにな…

あなたに会うために一生懸命がんばったのにな。

なんか、とっても悲しくなっちゃって、

涙がポロポロ出てきちゃって。


走って家に戻って、部屋に入ってしまった。


くまさん、急いでまた電話してきて、

オロオロオロオロ…

「ごめんよー、怒ったわけじゃないんだよー、そんなに泣かないで、ごめんね、ごめんねー。

azuががんばってくれてたの分かってたよ、仕事のことでもバタバタしちゃってつい余裕もなくて、、ごめんね、ごめんねー…」


うんうん、いいよ、って言いながら

涙か止まらなくてヒックヒックいうわたし。


一生懸命がんばったのにーーー!!

どうして怒るのーー!?って

自分でもびっくりしちゃうくらい、エンエン泣いた。泣いたというより、泣くことができたんだと思う。


あとから考えたら、なんでも受け止めてくれるくまさんだからあんなに素直に泣けたんだ。そうじゃなかったら、グッとガマンして飲み込んでたと思う。


わたしが、エーンエン泣いてたら、、、

あれ?ん?もしかして、くまさん、泣いてる!?


「だって、azuを泣かせるようなことはしないって言ったのに…いつもazuを喜ばせたいって思ってるのに、俺がこんなに泣かせてるんだもん。。 」

って、くまさんもちょっともらい泣きしちゃってる。


なんであなたが泣くの〜笑??

思わず笑っちゃって、泣いてたのに泣きながら大笑いしちゃって。


くまさんは、くまさんで、翌日お出かけできるために一生懸命お仕事の調整をしてて、わたしが出た時間が彼の思ってた時間と違ったからそれなら教えてよーっていう思いだった。


お互い、一生懸命やってちょっとすれ違っちゃったできごとだった。


わたしは感情も出せたし(これがわたしとしてはとても珍しいこと!)、くまさんも平謝りに謝ってくれたし、泣いてくれたし 笑、もうすっかり心も晴れて、今から行くよー♡ってなったけど、くまさんの方はずっと落ち込んでて(^_^;)。


会ってからも、両手を広げてわたしを包みながら、何度もごめんねー、ごめんねー、そんなつもりじゃなかったんだよーって。


初めてのくまさんとのすれ違い。

だけど、なんだか、安心できるすれ違いだった。


わたし、くまさんの前でなら悲しいことをこんなに素直に出せるんだ!という驚きと、

くまさんもわたしが悲しい思いをするとこんなに落ち込んじゃうんだって分かったことと。


ますます、愛おしく感じるようになれたできごとでした。