Precious moments

人生にやってくる予想外の出会いや出来事。婚外恋愛の軌跡。

夫婦のこと。

くまさんと、初めは恋愛関係になる予定ではなかったけど、

これはもう進んでしまうなと気づいたとき、

準備が必要だと思った。


それはもちろん既婚者だから。


嘘をつくのが嫌いなだけではなくて、

嘘をつくのがとても下手だし、嘘をつくということ自体後味が悪すぎてしたくないことだった。


でも、そのまま恋愛関係になったら、

どうしたって嘘をつかないわけにはいかないし、それによってずっと罪悪感に苛まれるのは嫌だったから。


夫と話し合った。


もちろんくまさんのことは話さないけど、わたしたちの婚姻関係のあり方について。


そして、オープンマリッジにしましょうという合意に持っていった。夫の方には諸々の非もあったので、そこの結論に持っていくのはさほど難しいことではなかった。

そう、家族としての機能は保ちつつ、大切に子育てしていくこともわきまえた上での自由恋愛。

ただ、お互いに家庭に軸足を置くこと。

家庭には絶対に持ち込まないこと。

それぞれの義務は必ず果たすこと。

それがお約束。


実は家族ぐるみの友だちにオープンな結婚関係を築いている人がいて、そんな形もアリなんだって知ってたのも大きい。


だから、わたしはもしくまさんとのことがなんらかの形で夫に知れることがあっても、一応修羅場にはならないし、離婚話にもならない。


ただ、心は離れているけど夫を憎んでいるわけではないし、仕事をまじめに続け、家族を養ってくれてることにはもちろん感謝と敬意を表しているので、なるべく分からないように、明るみに出ないようには配慮している。


オープンマリッジにしたからといって、婚外恋愛を正当化するつもりは全くない。

どちらかというと、わたしなりの苦肉の策だ。

夫婦仲良く慈しみ合いながら添い遂げられたらそれほど幸せなことはないでしょう。

ただ現実はいろんなことが起こるから、思い通りにはいかないもの。


そして人間だもの、愛し愛されるエネルギーは間違いなく生きる力になる。いろんなかたちがあっていい。


そのときどきに悔いのない選択をしていくしかない。


なんとなく、今日はこんな話。