追憶④
3回目にくまさんに会ったのも、やっぱり桜の木の下でした。
ちょうどわたしの仕事の振り替え出勤が土曜日になって、土曜日の午後に時間が取れたくまさんがわたしの住む町の近くまで会いにきてくれた。
初めは30分くらいしかわたしの時間が取れないから、ちょっと会ってお茶でもしましょうか、と言ってたんだけど、せっかく来てくれるならお花見リベンジもしたいね♪となり、近くの桜並木をお散歩しながら大きな公園に行って桜を見るプランに変更。さらにさらに、会いたい気持ちが強かったんだろうな、なんとか時間を作って、晩ごはんも一緒に食べられるようアレンジしてしまった!
でも、まだわたしは頑なにプラトニックにこだわっていて、そのことはくまさんに再三伝えていた。気持ちは動き出してるのに、その狭間でグラグラしていた。
そして、約束の日。
仕事を終えて、自転車で待ち合わせ場所へ向かった。毎日おしゃべりしていたけど会うとなるとまだ緊張しちゃって、わざわざ電話で話しながら対面したりしたなー 笑。
そして、いろんな話をしながら桜並木の下をずーっと歩いて、とっても楽しくて、大きな公園に着くころにはすっかり暗くなってた。
その公園にはそれはそれは立派な桜の老木があって、その前のベンチに座って、またいろいろおしゃべりした。とにかくくまさんとは話が合って、何を話していても楽しかった。くまさんはまっすぐにわたしを見ていたけど、まだわたしはとてもくまさんの方に顔を向けられずに桜ばかり見ながら、彼の話を聞いていた。
そろそろ帰らないと…
とその場所を離れて、少し遠回りをしながら公園の出口まで歩いていた途中。
なんの前触れもなく、急にわたしの顔を両手でガシッと押さえてくまさんの方に向けられたかと思うと、間髪入れずに、チューって!!!
えぇーーーー!?!?
ジタバタしても、ガシッと持たれてるから逃げられない!うそ!口!キス!?
そんなのが、くまさんとの初めてのキスでした 笑笑
「!!!
びっくりしたよぉー…
この間、口にはしないから安心してって、言ったよね…」
とりあえず照れ隠しにそんなことを言った。
「だって、したくなっちゃったんだもん!
それにこうしないとazuちゃん、逃げるでしょう 笑? でもね、僕はazuちゃんのこと、ちゃんと見てるから。azuちゃんが嫌がることは絶対にしない。これだけは約束する。」
「何年ぶりだろう、こんなの。。10年はしてないもん…」
「それを言ったら僕なんて18年ぶりくらいかなー。」
「えー!?本当に??それでどうしてこんなことできるのー?」
「僕だって、久しぶりすぎてこれでもすごく緊張したんだよ 笑。一応、周りに人がいないところだったから、今だ!って 笑笑」
そんな、甘い雰囲気など皆無のくまさんとのファーストキスでした 笑
くまさんは、相当なタイムラグがあるとはいえ、若い頃のご経験が豊富なのだけど、さすがにこのときはぎこちなかったなーと思います 笑
本当に緊張してたんだろうな。
そして、また来た道を戻って別れ際、優しくハグしてくれた。そのハグがとーっても心地よかった。
このころにくれてた言葉。
「僕に出会ったのが人生で一番幸せと言わせます」
すごい自信 … 笑笑
そのころは、嬉しいながらも、そんなことになるわけがないとどこかで思っていたし、すごいことを言う人だなぁと思っていたけど、
もしかしたら、本当にそうなるかもしれないと思い始めてるんだよなぁ。。
あの素直さには敵わない…
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