Precious moments

人生にやってくる予想外の出会いや出来事。婚外恋愛の軌跡。

シアワセって。

あんな酷い事件があって。

どうにも辛くて、何がなんだか分からなくなった。ニュースに向き合うとどうしても涙が抑えられず…。


もしもあの場に居合わせたらどうしたらいいんだろう。


くまさんは、全力で走っていってタックルが一番だって…飛び蹴りでもいいけど飛び蹴りは外す可能性があるから、やっぱりタックルだって。


そんなことしたら自分が犠牲になるじゃない…と言うと、


肩からいくんだよ、それで相手を突き飛ばすのが一番。まともにやりあったらやられるからね。肩くらい刺されたって死にはしないから。俺は常に非常時のことは考えてるからね。


やっぱりな。

くまさんなら絶対に向かっていっちゃうと思ってた。


そして、

あなたも何かやらかしそうだけど、どだい無理なんだから急いで110番するなり警察に駆け込むなりするんだよ。

とのこと。



そんな話から。

だんだん、幸せってなんだろうねって話になっていき。


「若いころは体力もみなぎってて、何でもできるエネルギーがあって、それはそれは楽しかったけど、幸せだったかって言われたらそれは何か違うと思うんだよね。楽しいのと幸せなのって少し違うじゃん。」

とくまさん。


うん、それはわたしもそうかも。

20代は濃厚に駆け抜けて、本当に楽しかったけど、本当に幸せを感じてたかといえばそれはなんかちょっと違う。うん。


続けてくまさん、

「幸せって、やっぱりどこか安定っていう要素があると思うんだ。この年になって、若いころ外れてた頭のネジもようやく締まってきて(笑)、精神的にも経済的にもある程度安定してさ。だから、人生でいつが幸せかって思ったら、俺は今かな、そしてきっとこれから。」


ここでわたしも、

そうだねぇー、今までの人生でいつが幸せかっていったら……

って考え始めたら、



「azuはこれから本当に幸せになるんだよ、俺がするからね。」



これってさぁー、

もー、普通はプロポーズじゃないの(笑)??


既婚者同士なんですよ?仮にも!

もうあえてツッコミはしないけど…


でもそれから、話してくれた内容でなぜそんなプロポーズみたいな言葉が出てくるのか分かったの。


それから、珍しくくまさんが、自分の結婚生活について話してくれた。

くまさんは結婚が早かった。20代前半。

ベビーファースト婚(彼らしいといえば彼らしい(^_^;))。ちなみに避妊はしてたらしく、想定外のベビーだったらしいけども…。ベビーファーストで、相手がお嬢さまだったから、さんざん言われて、急いでバタバタと結婚したらしい。

いくつかのエピソードを話してくれた。結婚後、奥様との仲良しは2回だけ…、ケンカにはしなかったけど毎日ヒステリックで、実は結婚して3年くらいで疲れ果ててしまったこと。あとはお金さえ渡せばいいという雰囲気だったからひたすら働き続け、言われるだけ渡せるようにしてきたのに、あるとき奥様の浮気が発覚。。

もう、いくつもの波を超え、耐えて忍んで、もはやなんの感情もないから、ここまで来ていまさら別れたいとも思わない、これからもお金さえ渡せばいいと思っている。でもできれば、誰か他にみつけて俺を捨ててくれたらいいのにって思うって。


なんだか切なかった。

幸せってなんたろうな。

結婚ってなんだろうな。


こんなに自分の結婚生活の話をしてくれたのは初めてだった。断片的には聞くことはあったけど。


くまさんも、こんなに愛情深いくまさんも、

ずっとずっと愛し愛されることに飢えていたんだな。ただでさえ寂しんぼなのに寂しかったんだろうな。がんばってきたんだろうな。


そうやって走り続けてきて、ちょうど子育て卒業のタイミングでわたしと出会ったんだ。


いろんな意味で区切りだったんだろうな。

そしてきっと、やっとくまさんがくまさんらしく生きようとしている。


「だから、あなたと会って、今まで自分ができてこなかった生活を一生懸命に取り戻してる気がするんだ。出かけて遊んで一緒に楽しんで。だから夏の仲間とのイベントにも来てほしいって思ったりするんだと思う。」


そっかー!そういうことなんだね〜。

うん、分かるよ。わたしもそう。

こういう結婚生活になるはずだったっていうのをあなたと取り戻してると言われたらそんな側面もあるかもしれない。


じゃぁさー、取り戻せたらどうなるのかなー。落ち着いちゃうかなぁ?

って聞いたら


「azu、20年以上分だよ(笑)、覚悟しといてね。」

って…

ドキッとしちゃったよ。


だから、これからくまさんはそれこそ新しく自分らしく生きるステージなんだな。

だから、こんなにプロポーズみたいな言葉がたくさん出てくるんだなと。


今までは、家族を持つ身でなんで、どんな意図でそんなことを言うの?っていう気持ちもなくはなかったの。

でも、今回くまさんの背景を聞けて、分かった気がした。


そしてスマホ越しにわたしをのぞき込んで、


「はぁー、かわいいなぁ(注:主観です(汗))、キスしたい!ねぇazu、言っとくけど俺があなたと結婚していたら週に4回はあなたを抱くからね(笑)!せめて今でも本当は週に2回くらいはあなたを抱きたいんだから。」


えーーー!!なんの宣言なのよぅ…

ってか、そうだったのー(*_*)!?


結局話のオチはそんなところ(笑)。



いろいろ取り戻してるくまさん。

あなたの人生のセカンドステージにわたしを置いてくれてありがとう♡


できればメインキャストになりたいけれど。。





PS.忘れないように。

それからこんなことも言ってくれたな。

「今、あなたにプロポーズするとしたらー、いろいろ考えてするだろうなぁ(笑)」

って楽しそうに言うから、

いろいろって何〜??どんなプロポーズしてくれるのぉ♪って聞いたら、

「くっそ泣かしてやろうと思うよ〜(笑)」

わははははって二人で笑ったけど、


くっそ泣かされるプロポーズ、されてみたかったなぁ…