つぶやき
このあいだ、
おしゃべりしていて、ふと会話が途切れたときのこと。
少しの心地よい沈黙のあと。
「俺、どこで間違っちゃったんだろうなぁ…」
ってくまさんがつぶやいた。
前しか見ないくまさんが珍しく過去を思っている。
わたしが、間違ったって?と聞くと
苦笑いして、
「結婚…」
って。
本当。
幸せな家庭を築くために結婚したはずなのに。
わたしもくまさんも、
今はこんな公言はできない関係だけど、
それでも、家庭は守ろうと良いものにしようと精一杯やってきたつもり。
家庭をおろそかにしたことなんてないし、自分の勝手で家族に迷惑をかけたことなんてない。
そのくらい尽くしてきた。
それは、お互いを見ていれば分かることでもあり、
それでもどうしようもない感性や価値観の違いに本当に苦しんで、
そして今がある。
人によっては離婚という選択肢を取るかもしれないけど、そこは結婚を決めた自分への責任感だったり、子どもへの影響を考えてとどまってきたんだ。離婚できたらどんなに…という思いはぐっと堪えて。
結婚ってなんだろうな。ほんと。
こんなに辛い思いをしても結婚してるから、
ずっと世話をしてひとつ屋根の下に住まないといけない、それも何十年も。
これが、抜群に相性が合うとまで行かなくても、
普通にお互いを大切にしあえる関係ならば、人生の質が大きく変わる。
どこで間違っちゃったんだろうなぁ…
というくまさんの言葉は、
重い。
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