Precious moments

人生にやってくる予想外の出会いや出来事。婚外恋愛の軌跡。

追憶③

それからも変わらず、時間が許せば電話して、いろいろおしゃべりしてた。

とにかく一緒に話していて心地がいい。

次から次へと話したいことが出てきちゃって時間がいくらあっても足りないほど。


そんな中、初めて会ってから1週間くらい経った日に、

正式な僕のセカンドパートナーになってください!って言われた。

もともとお茶のみ友だちの枠で考えてたから正式もなにも、、と思ったけど、

「こういうことはきちんとしたいから、気持ちは大事でしょう?」って。

セカンドパートナーが欲しかったわたしなのでもちろんOKしたけれど…

ここから、くまさんの路線をひた走ることになるんだよね。。


それからというもの、会話の中でわたしのことを「カノジョ」と呼ぶようになったりして、その度にわたしは、違うでしょー!!って否定しつつもちょっとお腹の下の方がくすぐったかった。


このころ、お互い既婚者だからそうそう会えないけど、月に一度くらいは会ってお茶したり、季節の感じられる場所でお散歩したりしようねと話していた。ちょうど桜の時期にさしかかって、2回目はお堀の桜を見に行こうとその最寄駅で待ち合わせた。

まだ1分か2分咲きくらいの咲き始めだったけど、人出もその分少なくて良かった。

植物が好きなわたしは桜の木の下に広がっていたクリスマスローズの群生に感激してしゃがみこんで見ていた時だった。

隣でしゃがんでたくまさんが、突然わたしの手を取って繋いだ。

「!!!」

予想外の出来事にひっくり返りそうになるのを引っ張り上げられて、当たり前のようにわたしの手を引いて歩き始める。

手を繋ぐなんて10年はしてない行為だったから、恥ずかしくて振り払おうとしたけどしっかり握られてて離れないし…

神社の方に歩きながら、ギャーピー言うわたしを楽しむようにスタスタ歩くくまさん。

手だけ前に持っていかれながら、身体は後ろをよろよろついていくわたし。

周りから見たら滑稽だっただろうなぁ 汗。


でも、まぁこのくらいならいっか!と思ったのも事実。楽しかったんだもん 笑

プラトニックではあるわけだし。


そしてこういう強引さは今も変わらず…なんですけどね。でも、そもそもこの強引さがなければ発展しなかったであろうから、今となってはいいのだけども。。