Precious moments

人生にやってくる予想外の出会いや出来事。婚外恋愛の軌跡。

追憶②

初めて会ったのは東京駅だった。

抜けるような青い空で、東京駅の駅舎が美しく、それだけで清々しい気持ちになっていた。


わたしの前に現れたくまさんは…

ちょっと想像とは違ってた 笑笑

でも、隣をしばらく歩いていると、

いつものおしゃべりに戻って少し心地よかったのを覚えてる。


皇居ランナーだった頃の話、お堀の白鳥の話とかしてくれてたっけな。


しばらくお散歩してから、ロブションのカフェを見つけて入った。そこで大のパン好きなわたしのテンションがだだ上がり 笑。

髪をまとめて「ちょっとわたし本気出します」って言ってパンを選んだときに、彼のスイッチが入ったんだって、後から聞いた。

わたしはただ美味しいパンとコーヒーが大好きで嬉しくなってただけなんだけど、いろんな偶然が重なって今がある。


それから、その日わたしが行く予定だった職場の食事会の場所まで、納車されたばかりの車で送り届けてくれたんだったな。

「まだ誰もここに乗っていないんだよ、azuちゃんが初めてだよ」って言うから、

緊張して助手席に乗せてもらったけど、とにかく沈黙の時間なんてなくて、車好きなだけあって運転も丁寧で、あっという間に目的地に着いちゃった。


降りるときに、わたしが頭をぶつけたら、すぐに庇ってくれてびっくりした。そして、なぜか握手を求められて握手してバイバイした。


でも、まだこのときのわたしは

「お茶のみ友だちみたいになれたらとても嬉しいけど、あくまでもプラトニックで、わたしは恋人同士のようなお付き合いはできません。」とか平然と言ってたっけ 笑


今ではすっかり大好きになっちゃってるくせにね。